新東京病院 看護部BLOG

背面開放座位ケア(生活を取り戻すための看護)

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SCU (Stroke Care Unit)

最近、当院では脳神経病棟を中心に、意識障害・重度麻痺を伴う患者さんに対して、日常生活の再構築を目指し、背面開放座位ケアという看護の取り組みを始めました。

背面開放座位ケアについて紹介します。

実は、背面開放座位とは、ベンド上端坐位とほぼ同様の姿勢のこと言います。

端坐位と異なる点は、以下の3項目が定義づけられているところです。

1.背中を開放にする

2.頚部(首)をもたれさせずに自力保持する

3.足底を床に接地する

先行研究では背面開放座位ケアの効果として、遷延性意識障害患者さんの覚醒向上やADL拡大、急性期脳卒中患者さんの肺炎予防などが示されています。

当院では、リハビリスタッフと看護師が協働し、背面開放座位保持具を使用して、安全に配慮した上で背面開放座位ケアを実施しています。背面開放座位中は、生活を取り戻す第一歩として手浴や歯磨きなど、自発的に手を動かせるような環境を整備してケアしています。

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